Penya Barcelonista de Lisboa

dijous, d’abril 19, 2007

★バルサ、メッシのスーパーゴールで決勝進出へ大きく前進


★バルサ、メッシのスーパーゴールで決勝進出へ大きく前進
コパ・デル・レイ(国王杯)の準決勝1stレグ、カンプノウで行われた対ヘタフェ戦は、メッシの5人抜きのスーパーゴールなどで5-2と快勝した。
決勝の舞台はバルサにグッと近づいた。この夜のバルサは、特に攻撃陣が冴えを見せた。その中でもメッシのゴールは、カンプノウに詰め掛けたファンを最も熱狂させた。センターライン付近でボールを受けたメッシは、相手ディフェンス4人を抜き去り、最後はGKも抜いてゴールを叩き込んだ。3-0で前半を折り返したバルサだったが、後半開始早々にヘタフェの反撃を食らい、3-2まで追い込まれる。しかし、その後は再びゲームを支配し、2ゴールを加えて再び突き放すことに成功する。決勝の舞台に向けて大きな一歩を踏み出したバルサ、5月9日ヘタフェにて、その結末が明らかになる。
【チャビのゴールで先制】前半の序盤はお互い探り合いで静かな立ち上がりとなった。そんな中、最初にチャンスを掴んだのはヘタフェだった。3分、カスケーロがゴール左の至近距離から放ったシュートは、ジョルケラが上手くポジションを取ってコースを消し、弾き返した。ここでようやく目が覚め始めたバルサ。中盤から積極的にプレスを掛けてボールを高い位置で奪うと、ゴール前に走りこんだチャビに対し、右から中に切れ込んだメッシがパスを送る。するとチャビはワンタッチで絶好のトラップを決め、難なく先制点を叩き込んだ。
【今シーズンナンバー1ゴール】今シーズン、いや、ここ数年を見渡してもこんなゴールを見たことはない。そんな瞬間が29分に訪れた。センターライン付近でボールを受けたメッシは、2人掛けで止めに来たパレデスとナチョを次々と股抜きでかわすと、そのままヘタフェゴールへ突進。ペナルティーエリア付近、今度はアレクシスとベレンゲールのディフェンダー陣の間を強引な中央突破でかいくぐると、最後はGKルイス・ガルシアを右にかわし、右足でゴールを決めた。あの86年のW杯、対イングランド戦でマラドーナが見せた伝説の5人抜きを彷彿させるスーパープレーが飛び出した瞬間だった。この日カンプノウを訪れたファンは、その歴史に残るであろうゴールを目の当たりにし、脱帽の意味をこめて白いハンカチを振り上げた。
【再びメッシ】しかしバルサもメッシもまだ満足していなかった。徐々にバルサらしい軽快なパス回しが増え、ますますボール支配率が上がっていく。中盤で素早いパスがポンポンと渡る中、デコが左サイドで相手をかわしてフリーになると、PKのマーク付近で待ち構えていたメッシに鋭いセンターリングを足元に通す。ワントラップしたメッシは、詰めてくるアレクシスを左にかわすと、そのまま左足で豪快にゴールに蹴りこんだ。前半終了間際の45分の出来事でバルサは3-0と最高の形で前半を折り返した。
【ヘタフェ反撃】後半が始まると、ヘタフェが逆襲に転じる。そして、60分にはいつのまにかスコアーは3-2になっていた。1点目は58分、ゴール前のフリーキックをカスケーロが蹴りこむと、ジョルケラがひいたところを詰めてきたギサが押し込んだ。続く1分後、バルサがまだ失点の影響から抜け切れない中、ヘタフェの2点目が生まれた。右サイドからの抜け出して上げられたセンターリングをザンブロッタが処理しきれず、ナチョがその幸運を利用して、1点差に詰め寄った。
【再びゲームを支配】これ以上失点をするわけにはいかないバルサは、再び自分達のペースを取り戻し、ゲームを支配していく。そんな中、再び試合を突き放すゴールが63分に訪れる。チャビからのコーナーをマルケスが後ろへ送ると、走りこんだグジョンセンがボレーで叩き込む。さらには74分、チャビの絶妙なパスから、今度はエトーがこの日の5点目を決めた。カンプノウの観客はそれまでの緊張感から解放され、落ち着きを取り戻していった。バルサはさらにチャンスを構築し、追加点を狙うも、最終的にそこからスコアーが動くことは無かった。3点差という大きなアドバンテージを得たバルサは、3週間後に準決勝の2ndレグに臨むこととなった。
【バルサvsヘタフェ】1-0 チャビ (18分)2-0 メッシ (29分)3-0 メッシ (45分)3-1 ギサ (58分)3-2 ナチョ (60分)4-2 グジョンセン (63分)5-2 エトー (74分)